MENU

糖尿病網膜症に負けない!

2型糖尿病で糖尿病網膜症のある女性患者のブログです。

低血糖と糖尿病網膜症の関係は?

低血糖と糖尿病網膜症の関係

高血糖も低血糖も糖尿病網膜症に良くない!?

糖尿病で血糖値が高い状態が慢性的に続くと糖尿病網膜症などの糖尿病合併症になるので「高血糖が良くない」ということはみなさんよくご存じだと思います。

では逆に「低血糖」はどうなのでしょうか。じつは低血糖のときは眼底出血が起こりやすいことが分かっています。

糖尿病網膜症のある患者があまり激しい運動をしてはいけない理由の一つが、この「低血糖時に眼底出血が起こりやすくなるから」だそうですよ。

 

女医さん(ケーシー白衣)

 

いつもより食事時間が遅くなったとき、いつもより食事摂取量が少ないとき、 薬や注射で補ったインスリンの量が多かったとき、激しい運動や長時間の運動後、入浴時などは低血糖が起きやすいとされています。

私が通う総合病院の糖尿病専門医は糖尿病教室で「低血糖になる人はほとんど薬やインスリンが原因です。食事だけで低血糖になることはほぼありません」とおっしゃっていました。

血糖値を下げる飲み薬やインスリン注射を行っているからが何らかの要因で低血糖を起こしやすくなることがあり、重い低血糖時には眼底出血も起こりやすくなるのでしょうね。

 

低血糖のときに眼底出血が起きやすい理由は?

糖尿病患者が重症の低血糖を起こすと、高い確率で血圧がかなり上昇するそうです。低血糖になると血糖値を上げるホルモンが分泌されるので血圧を上昇させるためと考えられます。

糖尿病ではない方でも高血圧が原因で「高血圧網膜症」という病気になることがあるぐらいです。長期的な高血圧はもちろん、短時間の急激な血圧上昇も目に良いことはないのでしょうね。

血圧の上昇は、すでに糖尿病網膜症で傷ついている網膜の血管壁からの出血を引き起こしやすいそうです。気を付けたいですよね。

他に急激に血圧が上昇する原因としては、強度の高すぎる筋トレなどがあります。糖尿病網膜症のある方はどの程度の運動を行ってよいか必ず医師に確認してくださいね。

 

 

『極端な糖質制限食などで低血糖が頻回に起こると新生血管が破れて眼底出血を起こしかねない』なんて書いてあるサイトもありますが、健康な方が糖質制限で低血糖を起こすことは普通ありません。

私は「フリースタイルリブレ」で血糖値の変動を1日中、夜中も含めてずっとモニタリングしていましたが、糖質制限を開始してから5年と4か月の間に低血糖気味になったのは3日間断食を試みたときの3日目だけです。

健康な方では肝臓が必要な量の糖を作り出すことができ(糖新生)、正常血糖値をキープしています。ちょっと糖質を摂らないだけで容易に低血糖を起こしてしまうようなら、人類はとっくに全滅していたでしょう。

先天的な病気などで、数時間おきに糖質を摂取しないと低血糖で生命に危険が及ぶ方もいらっしゃいます。このような方は糖質制限をしてはいけないので主治医の指示をお守りください。

 

血糖値の変動をなるべく緩やかにしましょう

高血糖も低血糖もどちらも糖尿病網膜症に良くありません。血糖値の乱高下をできる限り少なくして、健常者の方の血糖変動に近づけることが大事ですね。

血糖値が急上昇しやすい食事をして薬やインスリン注射で下げようとすると、うっかりタイミングや量が「ズレた」時に高血糖や低血糖が起こりやすくなります。

糖尿病患者では全身の血管が健康な方よりも年齢のわりに弱くなっていますので、これ以上ダメージを与えないように気を付けて生活しなければいけません。

「なるべく血糖値を良好に保ちながら低血糖も起こさないためにはどうしたらいいのか」を考えてみると、生活の改善のためのヒントが見えてくると思いますよ♪

このブログの全記事リストはこちらです♪