ある日失明するのではないかと不安になりますよね…
日本では毎年約3000名の方が糖尿病が原因で視力を失っているそうです。このため「私も糖尿病網膜症で失明するのではないか?」と不安になるのは無理もありません…私も不安でたまらなくなることがあります?
でもね、糖尿病と診断されても全員がきちんと糖尿病内科や眼科で治療を継続しているわけではないのです。
糖尿病なのに1度も治療を受けていなかったり、途中で治療をやめてしまう人は実はかなり多いんですって。特に30~40代では「これまで治療を受けたことがない」という人の割合が男性42.0%、女性54.2%とかなり高くなっています。
きちんと病院に通って治療したからと言って絶対に大丈夫とは言い切れませんが、糖尿病の治療をしていない人よりは真面目に治療していて血糖コントロールができている人のほうが失明のリスクはかなり少ないと思いませんか?
自分が糖尿病を発症していることも知らないまま糖尿病網膜症が進行し、ある日突然大量に出血して治療の甲斐なく失明してしまった方がいらっしゃるそうですが、とても悲しいことです?
きちんと糖尿病内科と眼科に通院していて日々の生活にも気を付けているのだから、ある日突然失明…なんてことになる可能性はかなり低いと思いたいですよね。
目のことを心配しすぎると心身に悪影響が??
糖尿病網膜症があるのにそのことを気にするなと言われても無理に決まっていますが、あまりにも過度に心配することは心身に悪い影響を与えるようです。
ずっとストレス状態だと血糖値を上げるホルモンがたくさん分泌されてしまうので血糖値が上がり、これが糖尿病合併症にも良くありませんよね。
人によっては、ストレスを暴飲暴食で解消しようとしてしまうこともあります。これももちろん糖尿病に良くありません。
少しでも目の調子が悪いと怖くなって何度も目の見え方をチェックしては落ち込む…なんてことは私もあるんです、良くないとは思うのですが?
明らかに目に悪そうなことをしているのなら別ですが、きちんと通院して検査を受けているのなら、医師に言われたことを守っている限り「ある日突然失明…」なんてことが起きる可能性は低いでしょう。
低いというのはゼロではありませんが、健康な人だってある日突然心臓発作を起こして亡くなったりすることもあるわけなので、すべてを心配しすぎてもムダなことかもしれません。
自分が重い病気なのではないかと常に不安に感じている方は心臓の病気になり亡くなる確率が高くなるそうです。いかに過剰なストレスが良くないかということですよね?
なんくるないさ~の精神で…
沖縄の方言で「なんくるないさ~」というものがあります。これは「(やるべきことはきちんとやったのだから)きっとなんとかなるさ」という前向きな言葉だそうです。
「ああ、今日は何となく目の調子が悪いなぁ」と思っても、今すぐ病院へ行くつもりじゃないのならクヨクヨしても意味がないですよね?
「ときどきこんな日もあるけど、まっ仕方ないよね、そのうちまたよくなるわ」ぐらいに思ったほうがいいのかもしれません(全然見えないとか、今までにない異常を感じた場合はすぐに病院へ!)。
あまりにも病気のことがずっと頭から離れず、そのために日常生活に支障が出るようならメンタルクリニックなどで相談してみましょう。
私も糖尿病網膜症で黄斑浮腫もあるので不安は尽きないんですけど、定期的にちゃんと診てもらっているからある意味安心だと思っています。
「自分は大丈夫だ」と思って調子に乗って好きなものを食べまくっている人たちのほうが危ないかもしれません。やれることをやったら、あとは「なんくるないさ~」で目のことばかり考えないようにしたほうがいいかも。