薬の副作用で黄斑浮腫になる!?
黄斑浮腫(目の網膜の黄斑と言う重要な部分に起こるむくみ)が起きる原因となる病気は、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症(網膜の静脈が詰まる)、ぶどう膜炎(眼球の内側にある膜の炎症)などです。
そのほか、目の手術の後の炎症により黄斑浮腫が起きることがあります。驚かれるかもしれませんが、何らかの薬の副作用として黄斑浮腫が起きることがあります(薬剤性黄斑浮腫)。
薬剤性黄斑浮腫が起きる可能性があるので注意するようにと書かれている薬をざっと挙げていきますね。他にもあるかもしれません。
・ジレニア…多発性硬化症の治療薬です。
・イムセラ…多発性硬化症の治療薬です。
・パクリタキセル…抗がん剤です。
・ナイアシン(ビタミンB3)…高脂血症や精神疾患の治療として大容量で使用されると黄斑浮腫が起きることがあるそうです。
・ラタノプロスト…眼圧を下げる目薬です。
・エイベリス…眼圧を下げる目薬です。
たぶん他にもあるので、見つけ次第追加していきますね。
どんな薬にも副作用があります…
どんなクスリにもリスクがあります。絶対に副作用がなく、良いことしかない薬ばかりなら誰も苦労はしませんよね?
副作用のリスクよりも、その薬を飲むことによって得られる利益のほうが大きいと思われる場合に薬を服用するわけで…もちろん、副作用が出てしまったら薬を減らしたりやめたりしなければいけません。
上に挙げたラタノプロストは私も使用しているんですけど、黄斑浮腫はラタノプロストを使い始めるよりも前にすでにあったのでまぁ原因ではないと思ってそのまま使用しています。
「主治医が出してくれた薬だから大丈夫でしょ?」とおっしゃる方がいましたが、主治医だって実際に使ってみるまではその患者に副作用が出るかどうかなんてわからないですよね、神様ではないので?
薬は体内で色々なことに影響を与えるので、狙った効果以外の思わぬ副作用が出てしまうこともあります。もちろん、まったく何も起きない人のほうがすっと多いわけですけど。
何かしらの薬を服用していて黄斑浮腫になってしまった場合は、眼科で「〇〇という薬を内科で処方されて飲んでいるのですが、関係はありますか?」と質問してみたほうがいいかもしれませんね。
薬の副作用で黄斑浮腫になった場合は、その薬をやめれば回復することが多いそうです。早く気づいて対処しなければいけませんね。