真面目に治療していれば糖尿病合併症にはならない??
世間の健康な方たちの中には「糖尿病合併症になるのは真面目に治療に取り組まなかった人だけだ!」と思っている方が残念ながらいらっしゃるようです。
確かに、糖尿病と診断されても甘いものがどうしてもやめられなくて家族に隠れてたくさん食べてしまって悪化していくケースはあります。
でも問題は「言われたとおりに気を付けていて病院にも真面目に通っているのにじわじわと悪くなってしまう」方もいらっしゃるということです。
私のブログ記事『糖尿病合併症で失明した患者の深い悲しみを理解して…』より
私の友人きいちゃんはお父様からの遺伝で2型糖尿病で、いわゆる糖尿病の標準治療…つまり「カロリー計算したバランスの良い食事」を摂取しながらDPP-4阻害剤という糖尿病薬を飲んでいたそうです。
しかし糖尿病網膜症はどんどん悪化していき、とうとう手術を受けなければいけないことになってしまいました。
そして残念ながら片目の視力を失うことに…マンガに出てくるような無神経な医師が実在するというのは実に腹立たしいことですよね!
患者さんに聞こえているのにひどすぎるニャー!!
笑う先生もね!人間としてあり得ないわ!!
通院していれば糖尿病網膜症は進行しない?
私は5年半前に糖尿病がとんでもなく悪化して入院しました。それまでは自分が糖尿病だと気づいていなかったので未診断、未治療ということになります。
しかし入院直後の検査で「眼底には異常がありません」と言われたのに、16日間入院して病院食を食べて1日4回インスリンを注射しているうちに左目の見え方に違和感を感じました。
数日で違和感は消えたのでそのままにしていましたが、半年後に何気なく受診すると「糖尿病網膜症で黄斑浮腫もある、眼圧も高い」と言われて治療を開始したわけです。
黄斑浮腫に関しては眼科で「まぁ自然に水が引くこともあるけどねー、場所が悪いからレーザーはできないねー、手術とか注射って方法もあるけどねー」と言われました。
その後いろいろ調べていくうちに、高血糖だけではなく高インスリンも糖尿病網膜症、黄斑浮腫を生じさせる原因になるということが分かりました。
合併症の原因として「高血糖」だけを見ていて「高インスリン」を無視していては良くならないでしょう。原因をそのままにして眼球に注射をしても、そりゃ定期的に何度も注射しないと再発しやすいのは当たり前ですよね。
眼科医の深作英春先生の医学部時代の同級生の糖尿病専門医の方は2型糖尿病で、標準治療をしていて糖尿病網膜症が悪化してしまい「何とかしてくれ」と助けを求めてこられたそうですよ。著書に書いてありました。
誰よりも「専門知識」があるはずの糖尿病専門医でさえ時にこのようなことになるわけです。「通院して真面目に治療していれば進行しない」ではないという証明ですよね!
通院しつつ自分でも勉強しましょう!
先日、眼科で主治医から「まあ内科で糖尿病の治療をきちんとしていれば良くなるから」と言われましたが、必ずしもそういうわけでもないことを知っています。
日本では毎年3000名の方が糖尿病が原因で視力を失っていますが、この方たちが全員治療をさぼったとは思えないのですが…
きちんと糖尿病内科や眼科へ通うことはもちろん大事ですが、「すべてお任せします」という態度ではいけないと思います。
疑問に思ったことは質問すべきだし、自分でどんどん調べましょう!治療を受けながら自分でもできることを探して実践したいじゃないですか。
このブログが少しでも役に立てばうれしいんだニャア!
不定期更新ですが、これからもよろしくお願いしますね♪