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魚のエキスが網膜の新生血管を抑制するってホント?
テレビの健康番組の「〇〇が糖尿病に良い」みたいな情報はほとんど信じない私ですけど(健康番組自体観ない)、かなり気になる情報をGETしました。
慶應義塾大学の研究で、ある種類の魚から抽出されたエキスが糖尿病網膜症のマウスの目の網膜の異常な血管新生を約65%まで抑制することを確認したそうです。
糖尿病網膜症が進行すると、血行が悪くなって酸素や栄養を十分に届けられないのを何とかして補おうとして「新生血管」という急ごしらえの脆い血管が伸びてきます。
新生血管は破れやすいのですぐ出血を起こしますし、新生血管の周りに増殖膜と呼ばれる組織ができ、それが網膜を引っ張って網膜剥離を起こすことがあります。
この異常な新生血管ができないように抗血管内皮細胞増殖因子剤(抗VEGF薬)を眼球に注射すると言う治療法があります。
しかしこの治療法は非常に高価であること、1回だけではなく定期的に繰り返さなけれ
ばいけない場合が多いこと、合併症が起こり得ること、すべての患者にばっちり効くとは限らないこと…といった問題点があるそう。
この困難な新生血管を、ある魚のエキスが抑制するというのはいったいどういうことなのでしょう?そうならとても嬉しいのですが。
6種類の魚のエキスが異常な血管新生を抑制!
糖尿病網膜症の目の網膜では低酸素誘導因子(HIF)というものが異常に増加し、これが異常な血管新生を促すことがマウスの実験で分かったそうです。
一部の抗がん剤にこのHIFの異常な発現を抑える効果がありますが、抗がん剤には副作用もかなりあるために眼科の治療用としては使われることがなかったとか。
研究グループが海洋生物から得られた82種類のエキスを調べたところ、そのうち6種類にHIFを抑制して有意に血管新生を抑制する効果があることが分かったそうです。
その6種類の魚とは「クサヤモロ」「メアジ」「カンパチ」「ムロアジ」「キビナゴ」「オアカムロ」なのだそうです!
クサヤモロはかの有名な「くさやの干物」にされる魚です。アジやキビナゴは日常的に気軽に取り入れられそうですね。
これらの魚のエキスが異常なHIF増加により増えたVEGFなどの血管増加因子を抑制するとのことです。ありがたいですね!
気軽にこれらの魚を食卓に取り入れてみては?
「今回の研究は、日常的に摂取可能な魚の一部の成分が糖尿病網膜症の増悪を抑制する可能性を示すものです。これらの成果は、糖尿病網膜症による現存の治療を続ける患者にとって、安全で取り入れやすい新たな治療法・予防法につながることが期待されます」と、研究グループは述べています。
抗VEGF剤注射はものすごく高価なうえに眼球に注射をするという恐怖感もありますからね💦
医師の診察を受けて指示はきちんと守るとして、それとは別に上記の魚を積極的に食卓に取り入れてみてはいかがでしょう?
diabetic-retinopathy.yosshie3.com
以前「青魚に含まれるオメガ3脂肪酸が糖尿病網膜症の予防に効果的らしい」という記事を書いたことがありましたが、正直、脂肪の多い魚ならどれでも同じなのかと思っていました。
これからはちょっと意識して上記の魚を食卓に取り入れてみたいと思います。注射と違って副作用もなく安価ですからね♪
そしてインスリンやインスリン様成長因子I(IGF-I)がVEGFを増加させるので、いくら魚を取り入れても糖質を摂りすぎていては効果が出ない事をお忘れなく!!
オレ魚は大好きだけど、種類までは考えたことがなかったなぁ。
これからは意識して選ぶことにするわね♪
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