タバコは糖尿病網膜症に良くない?
私は1度もタバコを吸ったことがなく、また夫や両親など家族に誰も喫煙者はいません。これからも吸いたいとは思わないでしょう。
タバコを吸うことによって糖尿病の発症リスクが高まると言われますし、糖尿病患者がタバコを吸うと、吸わない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが約2.5倍になるという報告もあります。
タバコが糖尿病に良くないのは明らかなので、喫煙している糖尿病患者さんはできれば完全にやめてしまったほうがいいでしょうね💦
自分自身の健康に良くないだけならまだしも、タバコの煙を周囲にいる人が吸い込むとその人へも悪影響を与えてしまいますし…
大きい病院にはたいてい「禁煙外来」があると思います。自分の意志のチカラだけではなかなか禁煙できない場合は、医師のチカラを借りてみてはいかがでしょうか?
ところで、タバコは糖尿病網膜症にもやはり良くないのでしょうか?糖尿病に良くないものが糖尿病網膜症にも良いわけがないということは容易に想像できますが…
やはり喫煙は糖尿病網膜症に良くない!
タバコには細い血管を収縮させる作用があるので、網膜の血流が悪くなり、網膜に酸素や栄養が行かなくなるので糖尿病網膜症の悪化につながるそうです。
糖尿病網膜症で網膜の血流がかなり悪くなると、酸素や栄養が届けられない状態を補おうとして急ごしらえの弱い血管(新生血管)ができ、この血管が破れて出血しやすくなりますよね。
そして悪いことに、喫煙は糖尿病網膜症だけではなく白内障・緑内障・加齢黄斑変性のリスクをも高めるそうです。これはもう禁煙するしかないでしょう💦
「えっ、タバコをやめると太るって言うでしょ?太ると糖尿病が悪化するんじゃないの?」と心配なさる方もきっと多いはず。
確かに禁煙すると食欲が増加して太る方もいらっしゃるそうです(本来それが健康的な状態ともいえるわけですが…)。
禁煙後に太った場合、一時的に糖尿病のリスクは増加するそうです。禁煙後に太らなかった場合はその心配はないそうです。
そして禁煙後に多少太ったとしても、禁煙後5~7年も経てばかえってリスクは低くなるそうです。禁煙後に10kg以上太った方でも、禁煙後は全死因による早死リスクが50%減少、心血管疾患による早死リスクは67%減少したそうです。
つまり肥満は糖尿病に良くないけれど、タバコは「肥満よりもさらに糖尿病に良くない」と言えるのではないでしょうか。
今すぐ禁煙しましょう!
残念ながら、タバコが糖尿病網膜症に非常に良くないことは間違いありません。糖尿病網膜症だけではなく他の糖尿病合併症のリスクも高くなります。
タバコを吸う糖尿病患者は、そうでない糖尿病患者よりも糖尿病腎症を発症するリスクが約2倍に高まるそうです💦
また血糖値とは別に「高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙」は糖尿病神経障害を悪化させる因子になるそうで、これらがある方は気を付けなければね。糖尿病合併症と本気で向き合うなら、今すぐ禁煙ですね! このブログの全記事リストはこちらです♪