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糖尿病網膜症に負けない!

2型糖尿病で糖尿病網膜症のある女性患者のブログです。

「中心性漿液性脈絡網膜症」とは?糖尿病黄斑浮腫とはどう違う?

中心性漿液性脈絡網膜症とは

中心性漿液性脈絡網膜症という目の病気

「中心性漿液性脈絡網膜症」という病気があります。30~40歳前後の男性に多く、過労や睡眠不足、ストレスが溜まったときに発病しやすいと言われています。

通常は片側の目の脈絡膜(網膜の外側にある、血管に富んだ組織)から水分などが黄斑部の網膜側に漏れ出して浮腫(むくみ)となり、ものがゆがんで見えたり小さく見えたりといった症状が出ます。

この病気は、なにも治療しなくても3〜6か月ぐらいで自然に治る病気だそうですが、長引く場合はレーザー治療や内服薬を使用して治療するそうです。

 

目の不調を感じている男性会社員

 

内服薬は、脈絡膜の血流を改善する薬・脈絡膜の液体に含まれるタンパク質を分解する薬・視細胞の活性化のためのビタミン剤が使用されるそうですよ。

ここで、ド素人の私にはふと疑問が…たとえば糖尿病患者で黄斑浮腫が生じているとしても、原因が糖尿病ではなくこの中心性漿液性脈絡網膜症である可能性はないの?

また、中心性漿液性脈絡網膜症にビタミン剤が効果が期待できるのであれば、糖尿病黄斑浮腫にも同じように効果が期待できるのではないの?2つの病気の違いは?などなど。    

黄斑部がむくむ「原因」が異なる!

では「糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫」と「中心性漿液性脈絡網膜症」では何がどのように異なるのでしょうか?

 

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↑↑↑こちらは「中心性漿液性脈絡網膜症」を説明したイラストです。糖尿病ネットワーク様のサイトから引用させていただきました。

 

糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫

↑↑↑こちらは「糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫」です。ずっと見える情報局様のサイトから引用させていただきました。

上下の2枚のイラストを見比べると分かりますが、「中心性漿液性脈絡網膜症」では網膜の外側の脈絡膜から水分が漏れ出してくるのに対して「糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫」では網膜内部の毛細血管から血液中の成分が漏れています

「中心性漿液性脈絡網膜症」では「網膜色素上皮」のバリア機能が低下しており、「糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫」では網膜内部の毛細血管の透過性が亢進して血液成分が漏れやすくなっています。

このように「目の黄斑部に浮腫(むくみ)が生じている」という状態は同じでも、なぜそうなっているのか原因は異なるということですね。

 

糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫の治療へのヒントは?

「中心性漿液性脈絡網膜症」は特に治療しなくても3~6か月で自然治癒することが多いそうですけど、慢性化したり再発を繰り返したりする場合、また妊娠中に発症する場合もあるそうです。

ステロイド剤の副作用としてこの病気を発症することもあるそうですよ。何かの病気の治療でステロイド剤を使用している方は見え方に異常がないか気を付けてくださいね💦

眼科医はOCT(網膜のむくみなどを調べる検査)をすれば2つの病気の違いはだいたい分かるようですが、蛍光眼底造影(特殊なフィルターを通した光をあてると蛍光を発する造影剤を注射して検査する)を行えばはっきり分かるんですって。

糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫の場合は、網膜の毛細血管の透過性が亢進して血液成分が漏れやすくなっています

   

   

血液成分が漏れやすい状態のままで血流だけを促進しても、そりゃダメだろうなぁ…と思ってみたり。血管の透過性を元に戻すためにはどうしたらいいのか、ですよね。

糖尿病網膜症では高血糖により毛細血管が傷むので、まずは血糖コントロールが最重要なんですよね。

そして糖尿病では大量に形成されやすい終末糖化産物(AGEs)が血管新生を促進させ、血管透過性を亢進させるので糖尿病網膜症・黄斑浮腫を悪化させる危険があります。

血糖コントロールに加えて、AGEsによる糖化反応を抑制する効果が期待できるベンフォチアミンなどを摂取するのも良いかもしれません。私はiHerbで購入して少し前から1日あたり600mg飲んでいます。

 

ベンフォチアミン

 

目の網膜に対して使用される薬の一覧を見ると、血管壁を丈夫にして眼底出血を防ぐ薬としてビタミンC、シナール(ビタミンCとビタミンB5の合剤)がありました。

網膜の神経の働きを助ける薬としてメチコバール(ビタミンB12)がありましたが、これは糖尿病神経障害の治療用としても処方されることがありますよね。

私はビタミンB群のサプリメント(ビタミンB12をメチルコバラミンとして含むもの)ビタミンCのサプリメントも摂取しています。※メチコバールは日本で発売されているメチルコバラミンの製品名です。

2つの病気は似ていますが、異なる部分もあります。いずれにしても原因となることをなるべく避けてきちんと通院しつつ、必要な栄養を摂取することが大事ですよね!

   

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